千葉県香取市の香取神宮へ参拝しました。
下総国の一宮であり、全国におよそ400社あるとされる香取神社の総本社です。鹿島神宮・息栖神社とあわせて「東国三社」と呼ばれる一社でもあります。
この記事では、御祭神とご由緒、境内の見どころ、御朱印や駐車場といった参拝情報をまとめています。

御祭神とご由緒
御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)です。公式サイトでは「又の御名 伊波比主命(いはひぬしのみこと)」と併記されています。
出雲の国譲りの神話に登場する神様です。
天照大神が葦原中国の平定を図り、二度にわたって神を遣わしたものの、いずれも果たせなかったと伝えられています。そこで八百万神の推挙により、経津主神が選ばれたとされます。鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神も自ら名乗り出て、二神で出雲へ向かったと伝えられています。
稲佐の小汀で十握剣を逆さに突き立てて武威を示したところ、大国主神が国を譲ったと伝えられています。
古くから国家鎮護の神として皇室の崇敬が篤く、「神宮」の御称号をもって祀られてきました。公式サイトによると、明治以前にこの称号で呼ばれたのは伊勢・香取・鹿島の三社だけだったとされます。
中世以降は下総国の一宮、明治以後の社格制では官幣大社、昭和17年には勅祭社に定められたと記されています。
創建年代について、香取神宮の公式サイトには記載がありません。香取市の説明では「神武天皇の御代18年の創建と伝えられる」とされています。
令和8年は式年神幸祭の年
神幸祭は毎年4月15日に行われますが、12年に一度の午年には15日・16日の両日にわたって盛大に斎行されます。令和8年(2026年)がその年にあたります。
もとは20年に一度の式年遷宮大祭として行われていたそうです。戦国時代以降に遷宮が途絶え、12年に一度の神幸祭に替わったと伝えられています。
なお同じ令和8年は、鹿島神宮でも12年に一度の式年大祭・御船祭が行われる年です。東国三社を巡るには節目の年といえます。
境内の見どころ
参道と楼門

玉砂利の参道は鬱蒼とした木々に囲まれ、両側には桜や楓が植えられています。春の桜と秋の紅葉が見事だと案内されています。

石段を上がった先に建つのが楼門です。元禄13年(1700年)の徳川幕府による造営で、重要文化財に指定されています(昭和58年指定)。
三間一戸、純和様の丹塗りで、屋根は入母屋造の銅板葺です。楼門内に安置された随身は、向かって右の老人像が竹内宿祢、左の壮年像が藤原鎌足と伝えられています。楼上の額は東郷平八郎の筆によるものです。
本殿

現在の本殿も元禄13年の幕府造営によるもので、重要文化財に指定されています(昭和52年指定)。
正面柱間三間の流造に後庇を加えた両流造で、黒漆塗り。両流造としては全国でも最大級とされます。
平安時代には伊勢の神宮と同じく20年ごとに建て替える制度があったものの、戦国時代に衰退したと公式サイトは記しています。
要石
香取神宮の要石は凸形で、鹿島神宮の要石は凹形と伝えられています。
この地方は地震が多く、地中の大ナマズが荒れ騒ぐためだと考えられていました。香取・鹿島両神宮の大神が地中深く石棒を差し込み、大ナマズの頭と尾を刺し通したと伝えられています。
貞享元年(1684年)、水戸光圀公が参拝の折に掘らせたものの、根元を見ることはできなかったといわれています。
鹿島神宮にも同じく光圀公の伝承が残っています。二社を続けて参拝すると、この対になった話がより面白く感じられます。
奥宮
旧参道の中ほどに鎮座するのが奥宮です。経津主大神の荒御魂が祀られています。
現在の社殿は、昭和48年の伊勢神宮御遷宮の際の古材によって建てられたものです。
香取の森
境内は「香取の森」と呼ばれ、千葉県の天然記念物に指定されています(昭和49年指定)。
幹周り3mを超える杉の巨木が林立し、イヌマキ・モミ・クロマツの大木も見られます。杉の老齢林として県内有数とされ、学術的にも貴重な森林と説明されています。
御朱印

御朱印の受付時間は8:30〜17:00です。香取神宮オリジナルの御朱印帳も用意されています。
摂社の奥宮でも御朱印が授与されており、あわせて「要石参拝印」も受けられます。
通常期の御朱印の初穂料は、公式サイトに記載が見当たりませんでした。授与場所も時期によって変わります。参拝前に公式サイトをご確認ください。
参拝情報
| 所在地 | 〒287-0017 千葉県香取市香取1697 |
|---|---|
| 御祭神 | 経津主大神(ふつぬしのおおかみ)/又の御名 伊波比主命 |
| ご利益 | 家内安全・産業指導・海上守護・心願成就・縁結・安産のほか、勝運・交通安全・災難除けの御神徳が挙げられています |
| アクセス | JR成田線 佐原駅からタクシー約10分/JR香取駅から徒歩約30分(約2km)/東関東自動車道 佐原香取ICから約1.5km/東京駅から高速バスあり |
| 参拝時間 | 授与所・御朱印受付 8:30〜17:00/祈祷受付〜16:30 |
| 駐車場 | 第1・第3の無料駐車場2か所(香取市の案内では普通車一部大型300台) |
| 御朱印 | あり(8:30〜17:00) |
| 公式サイト | katori-jingu.or.jp/ |
2026-09-20 時点の情報です。参拝前に公式サイトでご確認ください。
宝物館は令和5年10月23日から改修工事のため長期休館中です。再開時期は未定とされています。国宝の海獣葡萄鏡はこの宝物館の収蔵品です。
参拝した感想
参道から空気が変わりとてもいい気が流れているのを感じました。
本殿の存在感と美しさが格別でした。
まとめ
香取神宮は、物事を収めたいときや、筋を通して前に進みたいときに訪れたい神社です。
経津主大神は、力でねじ伏せるのではなく、示すことで相手に国を譲らせた神様とされています。公式サイトが御神徳に「平和・外交の祖神」を挙げているのも、この神話に由来します。
東国三社巡りでは、鹿島神宮・息栖神社に続く三社目です。令和8年は香取の式年神幸祭と鹿島の御船祭が重なる、12年に一度の年にあたります。


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