カレンダーの日付の隅に、小さく「大安」「仏滅」と書かれていることがあります。
これが六曜(ろくよう)です。六輝(ろっき)とも呼ばれます。
この記事では、六曜がどう決まるのか、順番が飛ぶ日がある理由、そしていつから広まったのかを整理します。
六曜は6つの名前が順に回る
六曜は次の6つです。
先勝(せんしょう)・友引(ともびき)・先負(せんぶ)・仏滅(ぶつめつ)・大安(たいあん)・赤口(しゃっこう)。
読み方は一つに定まっていません。先勝は「せんかち」、赤口は「しゃっく」とも読まれます。
決まり方は旧暦の月と日
六曜は、旧暦の月と日を足して6で割った余りで決まります。
| 余り | 六曜 |
|---|---|
| 0 | 大安 |
| 1 | 赤口 |
| 2 | 先勝 |
| 3 | 友引 |
| 4 | 先負 |
| 5 | 仏滅 |
たとえば2026年10月1日は、旧暦では8月21日です。8+21は29。29を6で割った余りは5なので、仏滅になります。
占いのような判断は入っていません。足して割るだけの、機械的な決め方です。
当サイトの暦エンジンで2026年と2027年の730日を計算し、この式と突き合わせました。730日すべて一致しました。
旧暦の1日は六曜が決まっている
式の形から、旧暦の1日(朔日)はいつも同じ六曜になります。
| 旧暦の月 | 1日の六曜 |
|---|---|
| 1月・7月 | 先勝 |
| 2月・8月 | 友引 |
| 3月・9月 | 先負 |
| 4月・10月 | 仏滅 |
| 5月・11月 | 大安 |
| 6月・12月 | 赤口 |
これは高島易断本暦の記載とも一致します。
順番が飛ぶ日がある
六曜は先勝から赤口まで順に回ります。ただ、ときどき順番が飛びます。
2026年10月を例にすると、こうなります。
| 日付 | 六曜 | 旧暦 |
|---|---|---|
| 10月10日(土) | 先勝 | 8月30日 |
| 10月11日(日) | 先負 | 9月1日 |
先勝の次は友引のはずなのに、先負に飛んでいます。
旧暦の月が替わったからです。 旧暦8月が30日で終わり、9月1日になりました。9+1は10、余りは4なので先負です。
新暦のカレンダーだけ見ていると、この飛びは不規則に見えます。旧暦を並べて見ると理由が分かります。
2026年10月の六曜
計算した結果を並べておきます。
- 1日 仏滅 / 2日 大安 / 3日 赤口 / 4日 先勝 / 5日 友引
- 6日 先負 / 7日 仏滅 / 8日 大安 / 9日 赤口 / 10日 先勝
- 11日 先負(旧暦9月1日) / 12日 仏滅 / 13日 大安 / 14日 赤口 / 15日 先勝
- 16日 友引 / 17日 先負 / 18日 仏滅 / 19日 大安 / 20日 赤口
- 21日 先勝 / 22日 友引 / 23日 先負 / 24日 仏滅 / 25日 大安
- 26日 赤口 / 27日 先勝 / 28日 友引 / 29日 先負 / 30日 仏滅 / 31日 大安
日数はほぼ6等分
大安は貴重な日、という印象があるかもしれません。
2026年の日数を数えてみました。
| 六曜 | 2026年の日数 |
|---|---|
| 先勝 | 61日 |
| 友引 | 61日 |
| 先負 | 61日 |
| 仏滅 | 60日 |
| 大安 | 61日 |
| 赤口 | 61日 |
ほぼ6等分です。 大安が特別に少ないわけではありません。年間で60日前後、6日に1日はやってきます。

江戸時代には人気がなかった
六曜は古くから日本にあったもの、という印象を持たれがちです。実際は違います。
高島易断本暦によると、六曜(六輝)は中国の宋の時代に生まれ、室町時代に日本へ伝わったとされています。
そして江戸時代にはほとんど人気がなく、載せていない暦もかなりあったと記されています。明治の改暦で他の暦注が消えたあとに再び現れ、戦後になって爆発的に広まったとされます。
つまり、いま私たちがカレンダーで見ている六曜は、比較的新しい習慣ということになります。
伝来したころは名前が違った
伝わった当初の名称は、いまとは違っていたとされます。泰安・留連・速喜・赤口・将吉・空亡の順だったと高島易断本暦は記しています。
今日の名称に変わったのは、江戸末期ごろからとされます。
「諸葛孔明が作った」は伝説
六曜には「孔明六曜星」という別名があります。『三国志』の諸葛孔明が発明したという説があるためです。
ただし高島易断本暦は、これを史実ではなく伝説だと明記しています。
生まれた中国では使われていない
もうひとつ意外な点があります。
高島易断本暦は、六輝が生まれた中国では現在、大安も仏滅も友引もないと記しています。日本でだけ広まった習慣ということになります。
神社の参拝と六曜
参拝日を六曜で選ぶべきか、という疑問が残ります。
神社本庁の公式サイトには、六曜についての説明が見当たりませんでした。 参拝方法や作法のページにも、日取りの指定はありません。
高島易断本暦の六曜の説明は、吉凶を「陰陽道で」という文脈で述べています。神社の信仰とは別のところから来た暦注です。
同じ本も「暦により解釈は多少異なっているものがあるようです」と添えています。六曜の読み方は一枚岩ではありません。
2026年10月1日は仏滅ですが、同じ日は天赦日と一粒万倍日でもあります。暦注は系統ごとに別々に決まるので、こういう重なりが起こります。詳しくは天赦日と一粒万倍日に書きました。
気になる日があるなら、参拝はご自身の都合のつく日で構わないと思います。日取りを気にして足が止まるくらいなら、行ける日に行くほうが良いというのが、私の考えです。
この記事で参照したもの
- 高島易断本暦(六輝の説明・十二直の説明)
- 当サイトの暦注計算プログラム(旧暦は朔の計算から算出)
- 神社本庁「参拝方法」(六曜についての記載は確認できませんでした)
まとめ
- 六曜は旧暦の月と日を足して6で割った余りで決まる
- 余り0が大安、1が赤口、2が先勝、3が友引、4が先負、5が仏滅
- 旧暦の1日は六曜が固定されている
- 旧暦の月が替わる日に順番が飛ぶ
- 日数はほぼ6等分。大安は年に60日前後ある
- 室町時代に中国から伝来。江戸時代は不人気で、広まったのは戦後
- 「諸葛孔明が作った」は伝説とされる
- 生まれた中国では現在使われていない
決まり方が分かると、六曜は不思議なものではなくなります。旧暦の日付を見れば、自分でも計算できます。

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