東国三社巡り|順番とアクセス、東国三社守

境内の鳥居と社殿 神社
境内の鳥居と社殿

茨城の鹿島神宮、同じ茨城の息栖神社、千葉の香取神宮。この三社をあわせて「東国三社」と呼びます。

三社は利根川の下流域に集まっています。半日から一日で回れる距離です。

この記事では、回る順番とアクセス、三社を参拝して完成する御守、そして三社ぶんの参拝情報をまとめました。

東国三社とは

江戸時代、関東より北の人々はお伊勢参りを終えたあと、この三社を巡ったと伝えられています。

「下三宮巡り」「お伊勢参りの禊ぎの三社参り」と呼ばれていたそうです。伊勢の帰りに身を清める道筋として組まれていたわけです。

三社の顔つきはそれぞれ違います。鹿島神宮は奥参道の力強さ、香取神宮は朱塗りの楼門と社殿の重厚さ、息栖神社は静けさが際立ちます。

回る順番

決まりはありません。ただ、北から南へ下る順が地理に沿っています。

  1. 鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)
  2. 息栖神社(茨城県神栖市)
  3. 香取神宮(千葉県香取市)
息栖神社の参道の先に建つ社殿
息栖神社の参道の先に建つ社殿

鹿島神宮は境内が広く、奥参道から奥宮・要石・御手洗池まで歩くと時間がかかります。最初に置いて、体力のあるうちに回るほうが楽です。

息栖神社は三社のなかでもっとも小さく、滞在は短めで済みます。

香取神宮は石段を上がって楼門・社殿へ進みます。ここを最後に置くと、締まりのある終わり方になります。

香取神宮の石段の上に建つ朱塗りの楼門
香取神宮の石段の上に建つ朱塗りの楼門

アクセスは車かタクシーが前提

正直に書くと、公共交通だけで三社を回るのは組みにくいです。

鹿島神宮は駅から徒歩7分ですが、息栖神社と香取神宮は駅から離れています。息栖神社はJR小見川駅からタクシーで約15分、鹿島神宮駅・潮来駅からは約20分です。香取神宮はJR佐原駅からタクシーで約10分、JR香取駅からは徒歩約30分(約2km)です。

車なら、東関東自動車道の潮来ICから息栖神社まで約15分、佐原香取ICから香取神宮まで約1.5kmという近さです。

東京から公共交通で向かうなら、東京駅八重洲南口からの高速バス「かしま号」が使えます。鹿島神宮まで約2時間、片道2,100円です。息栖神社の最寄りには約1時間30分で着きます。

三社の間はタクシーを乗り継ぐか、車を使うのが現実的です。 バスの本数が限られるので、事前に時刻を調べてから動いてください。

東国三社守|三社を参拝して完成する御守

三社巡りの目印になるのが東国三社守です。

鹿島神宮の公式サイトは、これを「鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の三社を参拝し、完成する大願成就の御守」と説明しています。

授与されているのは2種類です。

種類 初穂料 説明(鹿島神宮公式)
本体 1,000円 三社を参拝して完成する大願成就の御守
社紋 500円 本体にはめ込む社紋の御守

息栖神社の授与品一覧にも東国三社守が挙げられています。

授与品の内容や初穂料は変わることがあります。息栖神社と香取神宮の公式サイトには、東国三社守の初穂料の記載を見つけられませんでした。 授与所の掲示でご確認ください。

なお鹿島神宮には「鹿島神宮香取神宮双宮守」もあります。こちらは両社を参拝すると一つの御守として完成するもので、初穂料1,000円、郵送は不可とされています。

要石は鹿島が凹形、香取が凸形

三社を回ると気づくのが、鹿島と香取の要石の対です。

鹿島神宮の玉垣に囲まれた要石
鹿島神宮の玉垣に囲まれた要石

要石は、地震を起こす鯰の頭を抑えていると古くから伝えられている石です。鹿島神宮の要石は凹形、香取神宮の要石は凸形と伝えられています。

水戸の徳川光圀公が、その深さを確かめようと掘らせたという話も両社に残っています。鹿島では7日7晩掘っても底に達しなかったと『黄門仁徳録』に記されているとされます。

片方だけ見ると単独の伝承ですが、二つ並べると対になっているのが面白いところです。

令和8年は12年に一度が重なる午年

令和8年(2026年)は午年です。

この年は、鹿島神宮の式年大祭・御船祭と、香取神宮の式年神幸祭が重なる年にあたります。どちらも12年に一度の大祭です。両社の公式サイトで確認しました。

三社を回るなら、意味づけのしやすい年ということになります。

御朱印

三社それぞれで御朱印が授与されています。

香取神宮の御朱印
香取神宮の御朱印

鹿島神宮では奥宮の御朱印も、香取神宮では摂社の奥宮の御朱印とあわせて「要石参拝印」も受けられます。

受付時間は神社ごとに違います。詳しくは御朱印のいただき方にまとめました。参拝の手順そのものは神社の参拝作法にあります。

三社の参拝情報

鹿島神宮 の参拝情報
所在地〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中2306-1
御祭神武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)
ご利益必勝・武道上達・除災招福・開運・心願成就・旅行安全などの御祈祷が行われています
アクセスJR鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「鹿島神宮駅」から徒歩7分/東京駅八重洲南口から高速バス「かしま号」で約2時間(片道2,100円)
参拝時間参拝は24時間可能。授与所・御祈祷受付は8:30〜16:30
駐車場第一駐車場60台(2時間500円)、第二駐車場55台(無料・徒歩5分)、鹿嶋市宮中地区駐車場150台(平日無料・徒歩3分)
御朱印あり(8:30〜16:30)
公式サイトkashimajingu.jp/

2026-09-20 時点の情報です。参拝前に公式サイトでご確認ください。

息栖神社 の参拝情報
所在地〒314-0133 茨城県神栖市息栖2882
御祭神久那斗神(くなどのかみ)/相殿:天乃鳥船神・住吉三神
ご利益厄除招福・交通守護・海上守護とされ、良縁成就や招福開運などの御祈祷が行われています
アクセスJR小見川駅からタクシー約15分/JR鹿島線 鹿島神宮駅・潮来駅からタクシー約20分/東関東自動車道 潮来ICから約15分
参拝時間社務所 8:30〜16:00/御朱印受付 9:00〜16:00
駐車場あり(普通車50台・大型バス4台)。近隣に市営「息栖の森駐車場」普通車82台・無料
御朱印あり(初穂料500円)
公式サイトikisujinja.com/

2026-09-20 時点の情報です。参拝前に公式サイトでご確認ください。

香取神宮 の参拝情報
所在地〒287-0017 千葉県香取市香取1697
御祭神経津主大神(ふつぬしのおおかみ)/又の御名 伊波比主命
ご利益家内安全・産業指導・海上守護・心願成就・縁結・安産のほか、勝運・交通安全・災難除けの御神徳が挙げられています
アクセスJR成田線 佐原駅からタクシー約10分/JR香取駅から徒歩約30分(約2km)/東関東自動車道 佐原香取ICから約1.5km
参拝時間授与所・御朱印受付 8:30〜17:00/祈祷受付〜16:30
駐車場第1・第3の無料駐車場2か所(香取市の案内では普通車一部大型300台)
御朱印あり(8:30〜17:00)
公式サイトkatori-jingu.or.jp/

2026-09-20 時点の情報です。参拝前に公式サイトでご確認ください。

工事や休館の状況は変わります。鹿島神宮の宝物館は長期休館中、香取神宮の宝物館も令和5年10月から改修工事で休館中です。鹿島神宮の楼門も公式の案内で工事中とされていました。榛名神社を含む各社の現況は、参拝前に公式サイトでご確認ください。

参拝した感想

鹿島神宮、息栖神社、香取神宮の順に回りました。三社で4時間ほどかけています。

鹿島神宮は、厳かな雰囲気でした。

息栖神社では、猫が日向ぼっこをしていました。ほがらかな空気の神社です。

香取神宮も、鹿島神宮と同じく厳かな雰囲気だったと感じています。

どの神社も、すばらしかったです。

まとめ

  • 東国三社は鹿島神宮・息栖神社・香取神宮の三社
  • 江戸時代はお伊勢参りの帰りに巡ったと伝えられている
  • 順番の決まりはないが、鹿島→息栖→香取と北から南へ下ると地理に沿う
  • 鹿島は境内が広いので最初に置くと楽
  • 公共交通だけで回るのは組みにくい。車かタクシーが前提
  • 東国三社守は本体1,000円+社紋500円。三社を参拝して完成するとされる
  • 要石は鹿島が凹形、香取が凸形。伝承が対になっている
  • 令和8年は御船祭と式年神幸祭が重なる午年

三社は近いぶん、続けて回ると違いがよく分かります。同じ「東国三社」と括られていても、境内で流れている時間はそれぞれ別のものです。

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